ツツジは躑躅(てきちょく)という、とても難しい漢字が使われています。
その意味は「行って止まる」。
つまり見る人の足を止めるほど美しいということからこの漢字が使われるようになったと言われています。
シロヤシオやアカヤシオなど、ツツジの仲間にはわざわざその姿を見るために山に登りたくなる魅力を持つ花が多いように思います。
そして今回はヒカゲツツジを見たい!というご希望にお答えして、上野原の坪山をガイドさせていただきました。
坪山の登山口はちょうど桜が見頃でした。
歩き始めてすぐにカタクリの花が咲いていました。
いつ見てもこの花には目を奪われます。
花の色、形、そして葉の柄もとても美しいです。
樹林帯の尾根をしばらく登ると、咲いていました!
黄色いツツジ、ヒカゲツツジです。
葉はシャクナゲに似ています。
足元にはイワウチワ。
イワカガミよりもピンクに近い色で、葉の先端がくぼんでいるのが特徴です。
この春は急激に冷え込んだ日もあったせいか、ヒカゲツツジの花が元気がないようでしたが、この尾根のあたりはきれいに咲いていました。
登山道の両側にヒカゲツツジの群落。
それだけで嬉しくなります。
そして坪山山頂。
明るい小ピークで、ヒカゲツツジもちらほら咲いていました。
ひだまりでのんびりとランチ、ガイドがコーヒーを淹れてゆっくりと過ごしていただきました。
花を求めての低山ハイク、春ならではの楽しみです。
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