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執筆者の写真Nakajima

黒斑山スノーシューツアー

浅間連峰の黒斑山は、眼前に活火山の浅間山を望む素晴らしい景色が魅力です。

黒斑山と浅間山の間に広がるカルデラには天然のカラマツやシラビソが点在し、それが点景となって黒い斑、つまり黒斑山と名付けられたと言われています。

その雄大な風景はアラスカ北極圏を連想させてくれ、勝手にミニアラスカと呼んでいるくらい素晴らしいものがあります。

今回のツアーでは新人ガイドのE君に同行してもらい、写真撮影もお願いしました。



黒斑山スノーシュートレッキング
黒斑山スノーシュートレッキング

今回はリピータさん1組を含む4名様をご案内。

登山口の車坂峠からひと登りすると木のない雪原に出ます。

ここからは北アルプスや日本100名山の四阿山の眺望が素晴らしいのです。



黒斑山スノーシューツアー
黒斑山スノーシューツアー

今年は黒斑山も雪が少なく、木々も雪化粧がいまひとつ。

でも今日の天気は最高です!

冬らしい透き通った青空に向かって登っていきます。



ウサギの足跡

黒斑山への登山道にはウサギの足跡がたくさん。

火山由来の植生のため、森だけでなく草原もたくさんあるため彼らにとって住みやすい環境になっているのでしょう。

昼間はなかなか姿を見ることはありませんが、冬は足跡を見ることができるため彼らの息遣いを感じることができます。



こちらが槍ケ鞘。

小さなピークですが浅間山の勇姿が眼前に聳え、登ってきた疲れなど吹き飛んでしまいます。

これから写真の左端に見えている急登を登っていきますが、見た目ほどには大変ではありません。がんばっていきましょう!



黒斑山
トーミの頭への登り

この急登をひと登りすると・・・。



岩稜の小ピーク、トーミの頭に到着!

さらに浅間山が目の前に迫り、すごい迫力です。



トーミの頭からの眺め。

浅間山の裾野に広がる湯の平の雪原に黒々としたシラビソの木々が斑模様を描いています。

”黒斑”ですね。

そして、左側の岩稜がJバンド。

雪が付いているところと付いていないところが縞模様になっているのがわかります。

これがかつての火山の骨格です。

何度も噴火を繰り返し、このように溶岩や噴出物が縞状に堆積していったのです。

その成層火山が大きな噴火で山体崩壊を起こし、その後の侵食でこの骨格が見えるようになったのです。

2万年くらい前まで黒斑期と呼ばれる火山活動があったと言われています。

そして、目の前の浅間山は約1万年くらい前から現在まで度々噴火活動を繰り返しています。

1万年前はちょうど氷河期が終わった頃。

つまり、目の前の風景は氷河期を経験した自然と氷河期を経験していない自然の両方が見られる貴重な場所なのです。

氷河期を経験した自然は植生が豊かになりますが、氷河期後にできた自然はまだ植生の発展途上。

カルデラの底部にあたる湯の平を歩くとわかりますが、植物はまだ限られたものしか繁殖していません。



ガイド中島による自然解説。

自然をより深く知ることでその魅力をより多く感じることができるようになります。

そして、自然解説はちょっとした小休止の時間にもなります。

登りの時には、参加者の様子を常にチェックしながら適度に自然解説を入れて息を整えてもらうように心がけています。



そして黒斑山山頂!

さすがに標高が高いので木々も雪化粧しています。

抜けるような青空をバックに雪の浅間山が映えます。

みなさんお疲れ様でした!

スノーシューポーズで記念撮影。

MSRのスノーシューはグリップ力が高いので登山には最適です。



そして、下りはキャンプノースならではのオリジナルルートへ!

新雪ルートなのでスノーシューの魅力を満喫しながらダウンヒルです。



今年は黒斑山も雪が少なめなのですが、このルートならスノーシューを楽しめます。

森の中から雪原に飛び出して、新雪を駆け下ります。




再び森の中に入るとさらに雪深くなります。

思わず笑顔がこぼれます!




そして森の中にぽっかりと空いたオアシスのような雪原に到着!





誰も来ない雪原でしばし休憩。

冬の自然を全身で感じる贅沢な時間です。

「気持ちいい〜」と思わず言葉が出てしまうほど。


雪山トレッキングと雄大な眺望、新雪スノーシュー、そして冬山の空気感を静かに感じる時間・・。

冬山の自然を満喫していただくツアーです。


黒斑山スノーシュートレッキングの詳細はこちらです。






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